Saturday 12 January 2008

クロチルド(ギヨーム・アポリネール)

アネモネとアンコリー(おだまき)が
庭に生えてきた
そこにはメランコリーが眠っている
愛と軽蔑のあいだに

そこにはぼくらの影もやってきて
夜がそれを散逸させる
影たちは太陽が濃くし
影とともに太陽も消える

流れる水の神々は
髪をほどき流れにまかせる
こうなるときみにできるのは追うことだけ
欲しくてたまらないあの美しい影を

(Guillaume Apollinaire, Clotilde)