Friday 4 January 2008

事物の表面について(ウォレス・スティーヴンズ)

  I
私の部屋では、世界は私の理解を超えている。
けれども散歩にゆくと世界とは三つか四つの丘と雲でできているのだということがわかる。

  II
私のバルコニーから、私は黄色い大気を調査する、
自分で書いたことだがこんな言葉を読むのだ、
「春とは美しい女が服を脱ぐところに似ている」

  III
金色のその樹は青い。
歌手はマントを頭からかぶった。
月はそのマントの襞の中にある。

(Wallace Stevens, Of the Surface of Things)