Sunday 13 January 2008

裸の木(ウィリアム・カルロス・ウィリアムズ)

裸の桜桃の木
屋根より背が高く
去年はたしかに
たくさん実がなった。だが
こんな骸骨姿を見ながら
実のことなど想像できるものか?
枯れてはいないかもしれないが
実は影もない。
それならさっさと伐り倒し
薪にして
この噛みつく寒さに対抗しよう。

(William Carlos Williams, The Bare Tree)