Thursday 24 January 2008

フーンの宮殿におけるお茶(ウォレス・スティーヴンズ)

西の日にあなたがもっともさびしい空気と呼ぶものを抜けて
紫の中に私が降りたからといって減じられはしない、
私がより少なく私自身になったわけではなかった。

私の髭にふりかけられた薬は何だったのか?
私の耳のそばでぶんぶん唸る聖歌は何だったのか?
その潮により私が運ばれた海はどの海だったのか?

私の心から出て黄金の薬が雨のように降り注ぎ、
私の耳がかれらが聞いた吹きすさぶ歌を作った。
私自身があの海の羅針盤だった。

私が私の歩く世界であり、私が見たもの
聞いたもの感じたことはただ私自身に由来した。
そしてそこで私は私自身をより真により奇妙な者として見出した。

(Wallace Stevens, Tea at the Palaz of Hoon)