Wednesday 16 January 2008

大いなる西部の平原(ハート・クレイン)

プレーリー・ドッグたちの小さな声は疲れを知らない...
かれらはフレーを三唱する
駅馬車、馬上の人、プルマン寝台車に、おなじように、
まるで月に対するように惜しみなく。

そしてフィフィのリボンとプードルらしい気楽さが
映画の女王、ロッティ・ハニーデューの膝にちょこんと
すわってかれらのそばを疾走してゆく、
法律家たちとネヴァダ州にむかって。

そしてさらにどれだけ多くがかれらには見えないことか!
まったく、時間は足りなすぎだ、
世界はあまりに早く動いている!
かれらは絹の中に巣穴を掘ったりはしないーー
でもトマホーク(斧)はよく知っている。

そう、古い記憶がいきいきと甦ってくる。
みじめな吠え声がときには挨拶してくれたものだ
ガラスに鼻を押しつけて。

(Hart Crane, The Great Western Plains)