ありのままの私たちである私たちを超えた曲、
でも青いギターによっては何も変わっていない。
私たちはその曲の中に空中にいるようにいる、
だが何も変わっていない、ありのままの
事物の位置を除いては、そして位置というのは
きみが青いギターで事物を奏でるかぎりにおいての
位置だから、変化のコンパスを超えて、
最終的大気の中で知覚されたもの。
しばしのあいだ最終的なのだ、芸術という
思考が最終的だと見えるように、
神の思考が煙る朝霧であるのに対して。
曲は空間だ。青いギターは
ありのままの事物の場所となる、それは
ギターの諸感覚が作るもの。
(Wallace Stevens, The Man With the Blue Guitar)