詩が詩作の主題、
ここから詩作が出発して
ここに帰ってゆく。両者のあいだに、
出発と帰還のあいだに、あるのは
現実におけるある不在、
あるがままの事物。とわれわれはいうわけだ。
だが両者は別々のものなのか? それは
詩作にとって不在なのか、詩作が
その真の外見をそこで獲得するのに、太陽の緑と、
雲の赤と、感じる大地と、思考する空から?
こうしたものからそれは得る。おそらくそれは与える、
普遍的な交流において。
(Wallace Stevens, The Man With the Blue Guitar)