私たちの仕事を分担してくれるのは太陽だ。
月は何にもしない。それは海でしかない。
いつ私は太陽についていうことになるだろう、
それは海でしかない、と。何にもしない、と。
太陽はもはやわれわれの仕事を分担せず
地球は這い回る人間でざわめいている、
けっして十分に熱のない機械仕掛けのかぶと虫で?
そしてそのとき私は太陽の中に立つのだろうか、いま
こうして月の中に立っているように、そしてそれを良きことと呼ぶのか
われわれからも、ありのままの事物からも離れた
無垢で、慈悲深き良きことと?
太陽の一部にならないことが? 遠く離れて
立ちそれを慈悲深いと呼ぶことが?
青いギターの弦は冷たいままだ。
(Wallace Stevens, The Man With the Blue Guitar)