その怪物を私自身へと還元し
なお怪物に対面しつつ
私自身であれるならいい、その一部分
以上のものとして、その怪物的なリュートの
ひとつの怪物的な奏者以上のものとして、
ひとりではなく、怪物を還元した上で
二つの物となるのだ、二つが一緒になってひとつとなり、
怪物と私自身のことを奏でる、
あるいは私のことなどぜんぜんふれないほうがいい、
そうではなくてそれ自身の知性のことを、
その知性とはライオンが石に封じこめられる前の
リュートの中のライオン。
(Wallace Stevens, The Man With the Blue Guitar)