彼の想像力に洗われた世界、
世界は海辺だった、音なのか形なのか
それとも光、いくつもの別れの遺物、
岩、別れのこだまの、
それにむかって彼の想像力が帰還し、
そこからそれが急いで立ち去った、空中の砂州として、
砂は雲のうちに盛り上がり、殺人的な
アルファベットと戦う巨人だった。
思考の、接近不可能な
ユートピアの夢の群れ、
山のような音楽はいつも
落下し過ぎ去ってゆくところだと見えた。
(Wallace Stevens, The Man With the Blue Guitar)
Poetry in translation