おれはいつも窓を開けたまま眠る
ひとりぼっちの男として眠った
汽笛と圧縮空気のサイレンでも別に目は覚めなかった
今朝おれは窓から身を乗り出す
おれは見る
空
海
船着場 ここは1911年にニューヨークから上陸したところ
港湾管理の小屋
そして
左手には
何本もの煙突の煙 クレーン アークランプが逆光になって見える
始発の路面電車が凍てつく夜明けの中でぶるぶる震えている
おれは おれには暑すぎるよ
さよならパリ
おはよう太陽
(Blaise Cendrars, Réveil)
Poetry in translation