カフタンを着たアズカンの族長イフカン
ヘンナ色の首羽を褐色にまとっている者よ、止まれ!
けしからん普遍的な雄鶏よ、まるで太陽が
おまえの燃え立つ尾を支える、黒人でもあったかのように。
でぶ! でぶ! でぶ! でぶ! 私とは私的なもの。
きみの世界はきみだ。私が私の世界だ。
きみ、ちびすけどものあいだの背丈十フィートの詩人。でぶ!
去れよ! この松林では一羽のちびすけが毛を逆立てている、
毛を逆立てる、そしてそのアパラチア風の刃をつきつける、
堂々と肥えたアズカンも、そのほーいという呼び声も怖れずに。
(Wallace Stevens, Bantams in Pine-Woods)