空の恐ろしい鏡に映してみなさい
この死んだガラスではだめだ、それには
ただ表面しか映らないからーー曲がる腕、
傾く肩と探るような目。
空の恐ろしい鏡に映したまえ。
ああ、目に見えないものにぶつかって曲がり、
降りてくる夜のシンボルたちに寄りかかり、
通過する啓示の輝きを探すことだ!
空の恐ろしい鏡に映すのだ。
不在の月がどんな風にきみの暗い自己の林間の空き地で
待っているかを見るがいい、そして星々の翼がどんな風に、
想像もつかない茂みから、上方に、飛び立つかを。
(Wallace Stevens, Blanche McCarthy)