Tuesday 26 August 2008

青いギターをもった男31(ウォレス・スティーヴンズ)

雉子はどれだけ長く、いつまで眠るんだ......
雇い主と雇われ人がかれらの

滑稽な仕事を争い、戦い、構成する。
泡立つ太陽は泡を出して、

春が火花を散らし雄鶏が金切り声を出す。
雇い主と雇われ人は耳にして

かれらの仕事を続ける。その金切り声が
小薮をゆさぶる。居場所がない、

ここには、空の博物館で、
心に打ちつけられた雲雀には。雄鶏が

かぎ爪で摑まって眠るだろう。朝とは太陽のことではない、
神経のこんな姿勢のことだ、

あたかも腕の鈍った弾き手が青いギターの
いろんなニュアンスを把握したように。

それはこのラプソディであるか、あるいは無だ、
あるがままの事物のラプソディ。

(Wallace Stevens, The Man With the Blue Guitar)