Thursday 28 August 2008

ポーランド人の伯母との会談(ウォレス・スティーヴンズ)

       彼女は天国(パラディ)のすべての伝説
       とポーランド(ポローニュ)のすべての
       民話を知っていた。
                「両世界通信」

      彼女
ヴォラギーネに出てくる私の聖者さまたちが、
あの刺繍のあるスリッパをはいて、おまえの憂鬱にふれるとはどういうこと?

      彼
老いたパンタローネ(道化)たち、春の女将!

      彼女
想像力とは事物の意志......
こうして、ありふれた働き手にもとづいて、
おまえは藍をまとった女たちを夢見るのね、
燃える秘密を、ひそかに、読むために
より近くある星々にむかって書物を掲げている彼女らを。

(Wallace Stevens, Colloquy With a Polish Aunt)