Sunday 24 August 2008

青いギターをもった男23(ウォレス・スティーヴンズ)

いくつかの最終的解決、葬儀屋との
デュエットみたいに。雲の中の声、

地上のもうひとつの声、一方はエーテルの
声で、もう一方はどうも酒の匂いがし、

エーテルの声のほうが優位で、雪の中の
葬儀屋の歌のうねりが

花環に呼びかけ、雲の中の
声は晴朗で最終的で、ついで

豚のうなるような息も晴朗で最終的で、
想像と現実とか、思考と

真理とか、詩(Dichtung)と真実(Wahrheit)とか、
すべての混乱が解決する、ちょうど

あるがままの事物の本性をめぐって
年ごとに演奏しつづけるリフレインにおけるがごとく。

(Wallace Stevens, The Man With the Blue Guitar)