Friday 18 July 2008

天体に似た原始人11(ウォレス・スティーヴンズ)

ここにあるのは、したがって、頭を与えられた抽象だ、
地平線上のひとりの巨人、両腕を与えられて、
巨大な胴体と長い両脚、ゆったりと延ばし、
図解のある定義、けっして非常に正確に
ラベルがつけられているわけではなく、
その小さな姿たちのあいだでひとつだけ大きく、密着した、
親のような大きさで、地平線の中央に、concentrum に、
いかめしく、驚くべき人としてそこにいる、諸起源の守護者。

(Wallace Stevens, A Primitive Like an Orb)