Saturday 19 July 2008

天体に似た原始人12(ウォレス・スティーヴンズ)

そうだ。恋する者は書く、信ずる者は聞く、
詩人はつぶやき画家は見る、
それぞれが、自分の運命的奇矯さを、
部分として、だが部分にすぎず、だが頑固な素粒子として、
エーテルの骸骨の、文芸と、予言と、
知覚と、色彩のかたまりの全体の、
無の巨人だ、ひとりひとりが、
それも絶えず変化する、変化のうちに生きている巨人。

(Wallace Stevens, A Primitive Like an Orb)