Friday 7 March 2008

短剣(フェデリコ・ガルシア・ロルカ)

短剣が
心臓に入ってゆく、
犂の刃が
荒れ地に入るように。

  いやだ。
 そいつをおれに突き立てるのは
  やめてくれ。

短剣が
太陽の光のように
おそろしい窪地に
火災を起こす。

  いやだ。
 そいつをおれに突き立てるのは
  やめてくれ。

(Federico García Lorca, Puñal)