Monday 25 February 2008

星たちの時間(フェデリコ・ガルシア・ロルカ)

          1920年

 夜の円い沈黙が
無限の
五線譜の上にある。

 おれは裸で街路に出る、
失われた詩で
熟した状態で。
黒さが、コオロギの歌に
悩まされながらも、
音のあの
死んだ
鬼火をともしている。
魂が知覚する
あの
音楽の光。

 千の蝶たちの骸骨が
おれの囲いの中で眠る。

 狂った風たちの若さが
川の上を吹いてゆく。

(Federico García Lorca, Hora de estrellas)