Thursday 21 February 2008

日曜の朝 7(ウォレス・スティーヴンズ)

しなやかで荒々しく、男たちが輪をなして
ある夏の朝、ばかみたいに歌い狂うことだろう
神としてではなく、しかし神ならそのようにもあるかという
風にかれらに囲まれて裸でいる、まるで野蛮な源泉のような
太陽への、かれらのにぎやかな献身を。
かれらの歌は天国の歌となるだろう、
かれらの血から出て、空へと帰ってゆくのだ。
そしてかれらの歌には、そのひと声ごとに、
かれらの主がよろこぶ風の吹きすさぶ湖が、
あるいは大天使のような木々が、こだまの響く丘が入り、
ずっと後になってもそれらはそれらで合唱をつづける。
かれらにはよくわかっていることだろう
いつかは死んでゆく人間と夏の朝の天国のような友愛が。
そしてかれらがやってきた場所も、かれらの行方も
かれらの両足についた露が明らかにしめすことだろう。

(Wallace Stevens, Sunday Morning 7)