Friday 22 February 2008

日曜の朝 8(ウォレス・スティーヴンズ)

彼女は聴く、あの音のしない水の上に、
こんな風に大声で話す声を、「パレスチナの墓は
ぐだぐたと霊たちが集うポーチではないよ、
それはイエスの墓だ、彼が横たわる場所です」
私たちは太陽の古い混沌に住んでいる、
あるいは昼と夜の古い相互依存に、
あるいは島の孤独、何にも頼らず自由な
あの広大な水にはばまれて逃れることのできない
鹿が私たちの山を歩き 鶉は私たちのまわりで
その自発的な叫びを口笛みたいに吹く。
甘いベリーが野生の中で熟す。
そして、空の孤立の中で、
夜、鳩のありきたりな群れが、
曖昧なうねりを作り出すのだ、
暗闇へと沈みながら、翼をいっぱいにひろげて。

(Wallace Stevens, Sunday Morning 8)