Monday 18 February 2008

日曜の朝 4(ウォレス・スティーヴンズ)

彼女はいう、「私は満足だわ、目覚めた鳥たちが
飛び立つまえに、霧のかかった野原の現実を、
かれらの甘い問いかけで試すとき。
でも鳥たちが去って、かれらの暖かい野原が
もう戻ってこないとき、そのとき天国はどこにあるの?」
予言がつきまとう場所もなく、
墓の古いキマイラも一切なく、
黄金の地下もなく、霊たちが住処を見出す
美しい旋律の島もなく、
あるいは幻想の南も、
四月の緑が続くように続いた、
天国の丘にある遠い曇った椰子もない、
あるいは彼女が目覚めた鳥たちに似ているように続く、
あるいは六月と完成したツバメの翼によって転覆させられた
夜を求める彼女の欲望のように続く。

(Wallace Stevens, Sunday Morning 4)