Tuesday 19 February 2008

日曜の朝 5(ウォレス・スティーヴンズ)

彼女はいう、「でも満足はしていても私はまだ感じている
何か不滅の祝福を必要としていることを」
死は美の母。したがって死から、
ただそれだけから、私たちの夢や欲望への
満足はやってくるのだ。彼女、死は、たしかに私たちの
小径に確実な抹消の木の葉をまきちらす、
いやになるほどの悲しみが支配する小径、あるいは
勝利が金属音のフレーズを鳴らしたり、愛が
そのやさしさによりちょっとだけささやいたりした小径だ、
彼女は柳に陽射しの中でも身ぶるいさせる
腰をおろし足を投げ出してじっと
草を見つめることに慣れている娘たちのせいで。
彼女にうながされて少年たちはプラムや梨を
捨てられていた皿に新しく盛る。娘たちは味わい、それから
熱烈に迷いこんでゆくのだ 散らかった落葉の中に。

(Wallace Stevens, Sunday Morning 5)