Sunday 22 June 2008

庭(ロルカ)

それは生まれたことなんかなかった、けっして!
けれども湧き出すことができた。

一秒ごとに
深まり、新しくなった。

一秒ごとに
新しい小径が開かれて。

こっちだ! あっちだ!
私の体は分裂して進む。

村々を横切るのか
海でねむるのか。

すべては開かれているよ! 錠前には
すべて鍵がある。
けれども太陽と月は
私たちを失い、まどわす。
そして私たちの足下では
道がこんがらがる。

ここで私は見つめる
私がそうでありえたすべてを。
神とか乞食とか
水とか古いヒナギクとか。

私のたくさんの
軽く染められた小径は
私の身体のまわりで
巨大な薔薇を作る。

不可能な地図のように、
可能なるものの庭がある。
一秒ごとに
深まり、新しくなるのだ。

それは生まれたことなんかなかった、けっして!
けれども湧き出すことができた。

(Federico García Lorca, El jardín)