グアテマラから帰り、ウォルドーフに着く。
魂の野生の国への到着において
すべての接近は失われているのだ、完全にそこにいることで、
そこでは野生の詩が代理となる
愛している あるいは愛すべき女の、
ひとつの野生のラプソディーが もうひとつのそれの偽物となる。
きみはホテルにふれる まるで月光にふれるがごとく
あるいは陽光に そしてきみがハミングすればオーケストラも
ハミングし きみはいうのだ「詩句の中の世界、
封印された一世代、山々よりも遠い人々、
音楽と動きと色彩の中で見えなくなっている女たち」
あの異質で、あからさまで、緑で、現実にあるグアテマラの後では。
(Wallace Stevens, Arrival at the Waldorf)