Sunday 28 December 2008

歌(エウジェニオ・デ・アンドラーデ)

今日はきみに告げようとやってきたのさ
きみを待つあのおなじみの顔に雪が降ったと。
何でもないさ、恋人よ、それは一羽の小鳥、
時の貝殻が落ちただけなのだから、
ひとしずくの涙、小舟、ひとつの単語が。

ただまた一日が過ぎただけ
孤独の弓と弓のあいだを。
きみの両目の曲線が閉ざされて、
夜露のひとしずく、ただひとしずくが、
きみの掌でひそやかに死んでゆく。

(Eugénio de Andrade, Canção)