Saturday 27 December 2008

ざわめき(エウジェニオ・デ・アンドラーデ)

目が覚めたのは
羽のざわめきのせい。
おそらくこの午後が
飛び立ちたいと願っているのだろう。

地面から立ち上がるのは
生きている何か、
それは私に与えられなかった
赦しのようだ。

おそらく何もない。
あるいはただ閉ざされた
午後のひとつのまなざし
それが鳥。

だがそれは飛べない、飛ばない。

(Eugénio de Andrade, Rumor)