Friday 5 December 2008

神が天で死んでいた(スティーヴン・クレイン)

神が天で死んでいた。
天使らはおしまいの讃歌を歌った。
紫の風が悲嘆した、
翼から
血を滴らせ
それが地上に落ちた。
それ、嘆くそれは、
黒くなり落ちてしまった。
ついで死んだ罪の
遠い洞窟から
欲望に青ざめた怪物たちがやってきた。
かれらは戦い、
世界という小さな場所で
わめきちらした。
だがすべてのさびしさの中でもっともさびしかったのはこれ、----
ある女の両腕が眠る
ひとりの男の頭を
最終的な野獣の顎から守ろうとしているのだ。

(Stephen Crane, "God lay dead in Heaven")