Thursday 27 November 2008

火の人生を送った男がいた(スティーヴン・クレイン)

火の人生を送った男がいた。
紫がオレンジになり
オレンジが紫になる
時の織物の上でも、
この人生だけは燃えさかり、
真っ赤なしみとなり、拭うことができなかった。
それなのに彼がいざ死ぬときには、
彼は自分が生きなかったことを悟ったのだ。

(Stephen Crane, "There was a man who lived a life of fire")