Friday 14 November 2008

ごらん、おれにはもう自分の指さえわからない(エウジェニオ・デ・アンドラーデ)

ごらん、おれにはもう自分の指さえわからない、
欲望にじりじりしながら、きみのシャツにふれ、
ボタンをひとつはずし、小麦の色をしたきみの乳房を見抜く、
野鳩の色だといったこともあった、
夏はほとんど終わり、
松林を風がわたり、脇腹には
雨の予感、
夜、もうまもなく夜だ、
おれは愛を愛していた、あの業病を。

(Eugénio de Andrade, Olha, já nem sei de meus dedos)