Friday 23 May 2008

マドリガル(牧歌)I(ロルカ)

水の上の
同心円状の波のように、
私の心に
きみの言葉がひろがる。

風にぶつかる
一羽の小鳥のように、
私の唇に
きみのくちづけが。

夕暮れをまえにして
開いた泉のように、
私の黒い瞳は
きみの肉に釘付け。

(Federico García Lorca, Madrigales I)