Saturday 31 May 2008

ソネット(ロルカ)

 知っているよ 私の横顔がしずかなものであることを
反映なき空の北で、
眠ることのない水銀、純潔の鏡
そこで私のスタイルの脈拍が壊れる。

 もしもツタと糸の冷たさが
私が残してきた体の基準であるなら、
砂に映る私の横顔は 鰐の
顔を赤らめることのない古き沈黙。

 そして私の凍えた鳩の舌は
炎を味わうことなんてけっしてなく、
味わうのはただエニシダの無人の味だけ、

 私は抑圧された規範の自由な徴と
なろう、硬直した枝の首で
あるいは痛むダリアの無限の中で。

(Federico García Lorca, Soneto)