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The Jasmine Lightness
Poetry in translation
Friday, 4 July 2008
白い香り(ロルカ)
ああ、ヒアシンスの香りは
なんて冷たいんだろう!
白い糸杉のあいだから
ひとりの乙女がやってくる。
黄金の皿に
切り取った彼女の二つの乳房を載せて。
(二つの道。
彼女の長い長い裾と
銀河。)
死んだ子供たちの
母なのだ
光の虫のごとく
浮かされ震えているのだ。
ああ、なんて冷たいんだろう
ヒアシンスの香りは!
(Federico García Lorca, Olor blanco)
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KS
詩の翻訳のブログです。気が向いたとき、ひとときの別の時間を味わってみてください。タイトルはウィリアム・カルロス・ウィリアムズの詩 "To a Solitary Disciple" の末尾のフレーズ からとりました。詩とは何かについては、わが心の友人に代弁してもらうことにします。「そのものに名前はない/笑いと嗚咽のあいだにあって/私たちの内部で動く、/それはわれわれ自身から引き出すしかなく/それは、/私たちの年月のダイアモンド/死んだ樹木の眠りの果てに/白い紙片にやがて星座として輝く。」(ミシェル・レリス「詩?」)2007年12月28日からの1年間は毎日ひとつのペースで更新していました。今年はちょっとのんびり、ときどき更新ということで。
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