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The Jasmine Lightness
Poetry in translation
Tuesday, 25 March 2008
月が顔をのぞかせる(フェデリコ・ガルシア・ロルカ)
月が出るとき
鐘はすべて失われ
歩み入ることのできない
小径が現れる。
月が出るとき、
海が大地をおおい
心はみずからを
無限の中の島だと感じる。
満月の下でオレンジを
食うやつなんていない。
緑色の冷たい果実を
食べるのがふさわしい。
百のおなじ顔をもって
月が出るとき、
財布の中では銀貨が
ぐすぐす泣いている。
(Federico García Lorca, La luna asoma)
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KS
詩の翻訳のブログです。気が向いたとき、ひとときの別の時間を味わってみてください。タイトルはウィリアム・カルロス・ウィリアムズの詩 "To a Solitary Disciple" の末尾のフレーズ からとりました。詩とは何かについては、わが心の友人に代弁してもらうことにします。「そのものに名前はない/笑いと嗚咽のあいだにあって/私たちの内部で動く、/それはわれわれ自身から引き出すしかなく/それは、/私たちの年月のダイアモンド/死んだ樹木の眠りの果てに/白い紙片にやがて星座として輝く。」(ミシェル・レリス「詩?」)2007年12月28日からの1年間は毎日ひとつのペースで更新していました。今年はちょっとのんびり、ときどき更新ということで。
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