Tuesday 1 April 2008

上着(W・B・イェイツ)

私は私の歌を上着とした
古い神話でできた
刺繍におおわれているのだ
かかとからのどまで。
だが道化どもがそれをつかまえ、
世間の目が見ている中で着た
かれら自身が作ったもののように。
歌よ、やつらに好きに使わせてやれ、
なぜなら企てはより大きいのだから
裸で歩くことのほうが。

(W.B. Yeats, A Coat)