Wednesday 16 April 2008

ロマンスの言い換え(ウォレス・スティーヴンズ)

夜は夜の歌について何も知らない。
それはただそれ自身、私が私であるように。
そしてこれを知覚することにおいて私は私自身をもっともよく知覚する。

そしてきみを。ただ私たち二人だけが交換できる
互いに相手の中にある互いに与えられるものを。
ただ私たち二人だけがひとつなのだ、きみと夜ではなく、

夜と私でもなく、きみと私、孤独に
あまりにも孤独に、あまりにも深く二人きりで、
それはちょっとした孤独などはるかに越えているので、

夜はもはや私たちの背景でしかなく、
私たちは互いに独立した自己のそれぞれにひどく忠実だ、
互いに相手に投げつける青白い光の中で。

(Wallace Stevens, Re-statement of Romance)