Monday 31 December 2007

歌(フェデリコ・ガルシア・ロルカ)

月桂樹の枝の中に
二羽の暗い鳩を見た。
一羽は太陽で、
もう一羽は月だった。
ご近所のお嬢さんたち、と私はいった、
私の墓はどこですか?
私の尾羽に、と太陽はいった。
私の喉に、と月はいった。
そして大地を胴に巻き
歩いていた私は
裸の一人の少女と
二羽の大理石の鷲を見た。
一羽はもう一羽であり
少女は誰でもなかった。
かわいい鷲たちよ、と私はいった、
私の墓はどこなんだ?
私の尾羽に、と太陽はいった。
私の喉に、と月はいった。
桜桃の枝の中に
私は二羽の裸の鳩を見た。
一羽はもう一羽であり
二羽とも誰でもなかった。

(Federico García Lorca, Canción)