Sunday 4 January 2009

たそがれに(エウジェニオ・デ・アンドラーデ)

肉体を離れて光が
這ってゆく、
雨と見分けがつかなくなって。
冷えてきた、カモメたちは
岩場で体を寄せ合う。
猫は丸くなって夢を見る。
私は一冊の本を取り上げる、すると突然
ひとりの子供が詩行から落ちる。
死んだ子供だ。

(Eugénio de Andrade, Ao crepúsculo)