きしめ、小さな木のテーブルよ、きしめ、
私がきみに肘や膝でふれるとき。
きみはそんな風にして私に語る
きみを私にくれたあの人について!
きみを、小さなテーブルよ、連れてきたのは彼女ーー
彼女自身の手で運んできたのだ、
私のことをある考えをもって見るのだが
その考えは私には理解できなかった。
ーー誰であれやがてそれを所有し、
その音を聞く人は、けっして知ることはないだろう
このはるかむかしのきしみに
どんな歴史が秘められているかを。
(Thomas Hardy, The Little Old Table)