Sunday, 16 November 2008

記憶なし(エウジェニオ・デ・アンドラーデ)

記憶にない日々には
死という以外の名前があるだろうか?
きれいな、軽いものごとの死。
丘にまとわりつく朝、
唇まで持ち上げられた体の光、
庭の最初のライラックの花々。
この場所に他の名前などありうるものだろうか
きみの思い出がまるでない場所に?

(Eugénio de Andrade, Sem Memória)